2022年 手づくりの本展覧会の記録 2

今日は手づくりの本展覧会の続きです。
こちらはTさんの作品。
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左から「ブール・ド・ネージュ」、一つ飛ばして「ジャックと豆の木」。これらは貼り合わせ絵本仕様です。
そして、「偶数1本かがり」、「文庫本の改装」となります。
「偶数1本かがり」はかがり方の方法が書かれた本なのですが、この本自体が偶数1本かがりでつくられています。
改装した文庫本は小口にマーブリングが施されています。表紙もマーブリングを貼っています。
左上に見えるのは「源氏香」。
この本は中の綴じ方は平綴じ、表紙の付け方はドイツ装になっています。
こんな風に本は一見同じに見えても、いろいろな作り方で出来ています。
この何種類もの作り方をされたTさんは去年この展覧会を見に来られて私たちの会に入られた方です。
全く無経験から始められました。
それも、今はお教室はZOOMで行っていますので、私が直に手を取ってお教えしたことはありません。
ですから、今回の展覧会で作品を見せていただくまでどんな風な出来栄えだろうかと心配していました。
ところが、ところが、まるで杞憂に終わりました。
いずれも素晴らしい出来栄えです。
ご本人のご精進のたまものですね。
次はもう一人のTさんの作品。
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ぬり絵の画帳2冊です。
本当は中身を見ていただきたいのですが、残念。
ぬり絵といっても、素晴らしい塗り方でした。
見せていただいて、私はとても勉強になりました。
絵というのは光の方向を考えなければならないこと。
物の形や色はよく見ていなければらなないことなど、学ぶところがたくさんありました。
それにしても、右の黒い表紙のお花の模様はぬり絵を切り抜いて貼り付けたものです。
なんと細かな作業でしょう!
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左の小さな2冊の本はお孫さんの絵を絵本仕立てにしたもの。
その横「ジャックと豆の木」。
先ほどのTさんのところにも「ジャックと豆の木」がありましたが、同じものです。
これは私が絵本つくりの教材として中身をぬり絵にしてそれぞれの方がマイブックを作れるようにとやってみたものです。
さて、その右は「アメリカ大陸 4500マイル大旅行」。
若き日の大冒険の写真集です。
右上は「箱入り 鳥獣戯画」と「ブール・ド・ネージュ」。
鳥獣戯画は絵巻が折本になっています。
「ブール・ド・ネージュ」は前のTさんと同じ内容ですが、表紙の色が違うとずいぶん感じが変わります。
その左横には小さな本棚に入ったミニ本のセットが全部で36冊。
さて、まだまだ続く。
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和綴じ本やカメオを嵌めた文庫本の改装、綴じ糸が背の外側に見えるロングステッチのメモ帳、源氏物語シリーズが見えています。
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源氏物語は4巻まで。
こちらは無線綴じで作られています。
1,2年に1冊ずつ作っています。全巻揃えると15巻になる予定です。
右下に見えるのはマーブリングを施した改装本です。
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Tさんはいろいろな小物も飾ってくださいました。
このぺーパードール、素敵でしょ。
と、本日はここまで。
明日に続きます。

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